さらに強くなるザックJAPANは「ココが違う
メッシを翻弄し、アルゼンチンを撃破。ライバル韓国に引き分けたけど・・・

「東京・西新宿にある宿泊先のホテルに戻ってきたアルゼンチンの選手はすっかり意気消沈していました。ロビーでは多くのファンが待っていて、メッシに『レオー』(愛称)なんて声援が飛んだけど、彼も"負けたから勘弁してくれよ"ってウンザリ顔でした。深夜1時過ぎからホテルの宴会場で慰労会が行われましたが、近くの繁華街に繰り出す選手はいないようでしたね」(居合わせたファン)

 FIFAランク世界5位の相手をそれだけ落ち込ませるほどの"衝撃"だった。

 10月8日、サッカー日本代表が"世界最高プレーヤー"リオネル・メッシ(23・バルセロナ)率いるアルゼンチンを1-0で降した。ザッケローニ新監督の初陣となったこの試合、アルゼンチンに7度目の挑戦で初めて勝利を摑んだのだ。

「当日、埼玉スタジアムには約5万8000人の観客が集まった。ブルーのユニフォームを着た日本サポーターとサックスブルーのアルゼンチンサポーターで場内は青一色。ただ、メッシがボールを持つたびに会場が沸き、メッシがボールを失うとタメ息がこぼれる。日本には気の毒でしたが、メッシのホームスタジアムといった雰囲気でした」(取材した記者)

 しかし、大方の予想を裏切って先制したのは日本だ。前半19分、長谷部誠(26・ヴォルフスブルク)が放ったミドルシュートのこぼれ球を岡崎慎司(24・清水エスパルス)が押し込み、ゴールを決める。

「ゴールは岡崎自身が高い位置で相手ボールをインターセプトしたことがきっかけです。監督が就任以来、皆に伝えているのは"攻守のバランス"。FWに守備を、守備陣には攻撃の起点となる動きを求めている。この場合、『攻撃的な守備』が実を結びました」(サッカーライター)

 その後、メッシ、イグアイン(22・レアルマドリード)らを中心とした破壊力抜群の攻撃陣に押し込まれ、ヒヤリとさせられる場面もあったが、虎の子の1点を守りきり日本が勝利を収めた。

初陣を勝利で飾ったザッケローニ監督はピッチ内外で改革を進める。「規律にはかなり厳しいね」(松井大輔) 〔PHOTO〕長濱耕樹