雑誌
ウソのようなホントの話 最盛期比(秘)%!
こりゃ大変なことになっている!
最盛期はアゲアゲ! 下降期はサゲサゲ

 最盛期とは読んで字のごとく、最も盛っている時期のこと。しかし、その最盛期がいつかというのは大問題。毎年のように前年比をクリアしながら右肩上がりの成長を続けるものは最盛期が常に更新される。

 しかし、一般的には山あり谷あり、大波の日もあれば、小波の日もある。ギラギラの晴天があれば、落雷の日があるように、波瀾万丈、なんでもあり。

 最盛期、これはピークともいわれるが、その振れが大きければ大きいほど凋落した時の対比はとんでもなく悲惨なことになるのはわかるハズ。

 まぁ、人間なんてその典型的なもので、体力だって20歳をピークにあとは努力を怠れば坂道を転げ落ちる石のごとく衰えていく(←担当はその真っ直中)。

 リーマンショック以来海外招待試乗会は皆無になり、あの竹平素信の海外渡航も最盛期の1年6回がこの2年0回で、最盛期比100%減を続けている(お店の売り上げも60%減)涙。涙。

 そこで本企画では、クルマ界、クルマとはまったく関係のない諸々を最盛期のデータと比較してみたい。

 右肩上がりは存在するのか?最盛期と比べると悲惨なことになっているのか? マリナーズのイチロー選手のように、いつが最盛期なのかわからないようなものが存在するのか調査!

新車販売は最盛期に比べてどのくらい?

まずは日本のクルマ界から。

●新車販売台数

 新車販売は最盛期に比べていかほどなのか? 

 日本の新車販売の最盛期は、バブル期の'90年で、597万5089台をマーク。リーマンショックによりズタズタになった昨年の軽自動車を除く乗用車の新車販売台数は321万4500台で、最盛期の53.8%で、ほとんど半減している。

 しかし、昨年6月に始まったエコカー減税が今年に入って大きな効果を生み始め、気がつけば今年は前年比大幅アップ! 1~8月は214万1772台まで盛り返したが、通期で考えると、10~12月の3カ月は自工会などでも予想が不可能、といっていいほどの落ち込みも充分あるため、360万台程度におさまりそう。

 そう考えると、最盛期の60.2%。新車が強烈に売れているように感じた今年でさえそんな程度。

 これは裏を返せば、バブル期の販売が強烈だった、最盛期が凄すぎた、といえるだろう。

●ビッグネームの新車販売台数

 では、今度は具体的な車種別の新車販売台数を見ていきたい。

 ここで取り上げるのは、古くから存在しているビッグネーム。トヨタからクラウン、マークX(前身はマークⅡ)、カローラ、プレミオ(前身はコロナ)、日産からはスカイライン、フェアレディZ、ホンダからシビック、アコード、オデッセイ、マツダロードスター、三菱パジェロといった、一時代を築いた11台にスポットを当てる。

 前文でも触れているが、最盛期が凄ければ凄いほど現在との対比は強烈になるが、ビッグネームはまさにその典型例といっていい傾向を見せている。

 なかでも最も最盛期から販売を落としているのが三菱パジェロで、最盛期比わずか2.9%。'91年に登場した3代目が売れまくったのがこの結果を生んだ。

 シビック、アコードの悲惨さも目につく。シビック、アコードともここ数年まったく影が薄く存在感がない。それは売れていないから。しかたないか。

 悲惨といえばスカイラインも同じ。ただスカイラインの場合、ほかのモデルがバブル景気の'80年代後半から'90年代初頭にかけてが最盛期(ピーク)となっているのに対し、'78年のジャパンの時がピークというのがオモシロい。

5代目マークⅡは強烈な販売をマークしたが、兄弟車のチェイサー、クレスタを合わせると月販5万台レベルというモンスターだった。スカイラインはバブルの恩恵を受けることができず。2代目パジェロはクロカンブームの先駆けとなったモデルで若者を中心にとにかく売れまくった!懐かしい!

 そのスカイラインもネームバリューはいまだにあるが、最盛期の7%という体たらくじゃ、若い世代にとってはタダの売れてないセダンに成り下がっているのは否定できず。

 いっぽう新車が売れていないといわれながらも健闘しているのがクラウンとマークX。といってもそれぞれ最盛期の26.2%と21.9%。これで健闘しているといわなきゃいけないのが現在の新車販売マーケットなのだ。

 対してカローラは最盛期比50%をマーク。カローラの役割は終わったとか、陰口をたたかれてはいるが、やっぱりカローラの集団複合戦は効果あり!

 それにしても'90年はカローラシリーズが35万台超、マークⅡが22万台超も売れたなんて、ホントにイケイケで凄い時代だったことがマルわかり。そんな時代は未来永劫やってこない。

●販売車種数

 コスト削減のためどのメーカーも車種リストラに必死、というイメージがある。最盛期比でいえばホンダが約33%減ということで3分の2になっているのを筆頭に、販売車種を整理している。

 日産は最盛期比こそホンダよりもよかったが、11車種というリストラ数はトップ。

 それもOEMの軽自動車を4車種入れてこの数字だから、日産オリジナルとしては激減しているイメージがあるのはそのため。もちろん、これはコストカッターと呼ばれるゴーン氏の戦略。

 そんななか、スバルは今が最盛期で、OEMを含めればかつての最盛期に比べて倍以上の車種を取り扱っている。ダイハツ、スズキも今が最盛期組。数を出して勝負しようという意気込みに拍手!

この続きは、プレミアム会員になるとご覧いただけます。
現代ビジネスプレミアム会員になれば、
過去の記事がすべて読み放題!
無料1ヶ月お試しキャンペーン実施中
すでに会員の方はこちら