「慈善」と「投資」の間にあるもの~
貧困・環境問題解決を目指す「社会的投資」に関する
会議がサンフランシスコで開催

 途上国の貧困問題、世界的な環境問題を解決するために資金を必要とする社会起業家、そして寄付ではなく投資としてこうした事業家を支援しようとする投資家が出会う会議、「ソーシャル・キャピタル・マーケット・カンファレンス」(SOCAP:ソーキャップ)が、10月4日から6日までの3日間、サンフランシスコ、フォート・メイソン・センターで開催されました。

社会的投資に関する会議、SOCAP (ソーキャップ) とは?

 サンフランシスコに拠点を置くベンチャーキャピタル会社「グッド・キャピタル」が「お金と意義の出会う場所」というキャッチフレーズで主催する「SOCAP」には、全世界35カ国以上から約1200名が集い、まだ黎明期にあるこの「社会的投資」というコンセプトの定義や、それぞれの取り組みについて、活発な議論が行われました。

 参加者のバックグラウンドは、社会イノベーションに強い関心を持つベンチャーキャピタリスト、社会的投資関連の金融プロフェッショナル、そして社会起業家、NPOや財団関係者、中間支援団体、政府関係者、メディア、アカデミック、と実に幅広い層からなるところが特徴で、60年代アメリカでの社会現象にならい、「社会起業家のウッドストック」等と称されることもあります。

「SOCAP」第1回の会議がリーマンショック直後の2008年秋に初めて開催された際には、社会的な意義を求め始めていたウォールストリートの金融関係者、一部のベンチャーキャピタリスト、社会起業家が出会う場所として、規模も現在の半分以下で始まった会議でした。

写真:EchoingGreen ウェブサイトより

 今ではゲイツ財団、ロックフェラー財団、社会的責任投資ファンド大手カルバート、国務省、USAID(米国国際開発庁)、世界銀行等、幅広いプレイヤーが集い、社会イノベーションのための方策を模索し、事業評価、そして投資評価基準等を作成しようと、熱い議論が至るところで行われる場所となっています。

 カンファレンスの構成は、主に「社会的投資」を巡るテーマに関した、参加者全員を対象にしたキーノートスピーチ、その他各参加者の興味に応じ、8つのテーマが設けられ、合計70以上もの分科会が行われました。

【各分科会テーマ】
・「評価基準とシステム思考」
・「エンブレイス・ディスラプション(崩壊の中で変容するメディアのあり方)」
・「インパクト投資」
・「戦略的フィランソロフィー」
・「モバイル・テクノロジー」
・「食料システム」
・「国際的開発分野におけるイノベーション」
・「新しいお金」

この続きは、プレミアム会員になるとご覧いただけます。
現代ビジネスプレミアム会員になれば、
過去の記事がすべて読み放題!
無料1ヶ月お試しキャンペーン実施中
すでに会員の方はこちら