経済の死角

皇太子一家が
それでも那須の静養を
選んだ「理由」

2011年07月29日(金)
週刊現代
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 夏休みシーズンを迎え、今年も皇室ご一家は各地へ静養に出かけるが、原発事故の影響により、その行き先が一部で注目されていた。

「天皇・皇后ご夫妻は須崎御用邸と軽井沢、皇太子ご一家は須崎と栃木の那須御用邸へ行かれるのが、ここ数年の通例ですが、今年は原発事故により、那須で非常に高い線量の放射線が検出されている。本当に那須で静養されるのかが、焦点になっていたのです。

 これまでは、とくに雅子妃が那須をお気に入りということで、例年10日以上にわたって長期滞在されていたが、まだ9歳の愛子内親王のことを考えると、高線量の那須に長期滞在するのはどうか、という声が宮内庁内にあった」(皇室ジャーナリスト)

 軽井沢のほうが線量は比較的低いため、宮内庁内部では皇太子一家の軽井沢行きを勧める声もあったというが、結局例年通り那須と決定した。

「宮内庁幹部は、『(静養先は)例年通り。東電管内でないとまずいだろう』と話していました。

 実は軽井沢は、中部電力管内なんです。国民が真夏に『節電』で暑さに耐えているときに、皇太子一家だけが東電の管内から逃れるというのは、国民の理解を得にくいだろうという判断があったようです。那須は職員用の風呂を開放して被災者から好評を博したこともありますし」(前出・皇室ジャーナリスト)

 放射能の影響が心配でないはずがないが、国民とともに歩む皇室像を貫いた、ということのようだ。

 皇太子夫妻は、6月に被災地を慰問に訪れた。
「ヘリコプターから降りてこられた雅子妃のお顔を見て、心配になりました。

 生気がなく、とても不安そうな様子に見えました。これで今日一日乗り切れるのだろうか、と思ったほどですが、避難所を回り、被災者と直接言葉を交わすうち自然に表情もほぐれてきて、最後は涙ぐんだり、被災者に直接手を触れて励ますような仕草もありました。雅子妃にとっても、一種の『リハビリ』になったのではないでしょうか」(現地で取材した記者)

 那須でも一家の笑顔が見たいものだ。

週刊現代 2011年7月30日号より


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