『お金の神様 資産を守る、投資で儲ける!』

 「経済の大きな流れ」が読めれば、成功が待っている―「もっとも予測の当たるエコノミスト」があなたの「100の疑問」に答えます。

 今後、世界経済が'07年以前のような、右肩上がりの成長をすることはありません。それどころか、今年より来年、来年より再来年のほうが、景気は悪くなると私は見ています。

中原圭介(なかはら けいすけ)〔ファイナンシャルプランナー、エコノミスト〕
お金の神様 資産を守る、投資で儲ける!
9月30日発売
定価1575円 (税込)
講談社刊

 その理由については、本書をご覧いただきたいのですが、何といっても、欧州の緊縮財政策による消費低迷の影響がきわめて大きい。

 一方で、マネー経済の膨張によって、世界経済のスピードはかつてなく速まっています。

 リーマンショックに際し、グリーンスパン前FRB(連邦準備制度理事会)議長は「100年に一度の危機だ」と発言しましたが、私は同じような危機が5年に一度起きてもおかしくないと思っています。

 結果として、かつての資産運用の「セオリー」は、まったく通用しなくなりました。優良銘柄を仕込んで、気長に待てば必ず儲かる時代ではない。もはや、長期運用の常識は捨て去るべきです。

 私は、「経済のトレンド」「相場のトレンド」を重視し、景気の拡大期、後退期に合わせて投資判断を柔軟に変えていますが、先行き不透明で投資が難しいこの時代を乗り切るには、「経済の大きな流れ」を読むしか方法がない。目先のニュースに一喜一憂している場合ではありません。ニュースの背景になる構造的問題をとらえることなしに、資産形成など不可能だといっていい。

 本書は、『週刊現代』での連載「お金の神様」をもとに構成してあります。扱っているテーマは、株式投資だけでなく、為替、外貨預金、債券、商品、不動産、保険、年金から就職の悩みまでと、非常に幅広い。

 例えば、私は、

「住宅ローンを借りてはいけない」

「生命保険は一番安い医療保険だけで十分」

「毎月分配型投信は世界の非常識」

「REITビジネスは終わった」

 などと発言しています。もしかしたら「暴論」と思われるかもしれませんが、いま重要なのは、10年後20年後の日本経済はどうなっているか、制度はどう変わっているかを考えることです。その意味で、時代の先を読んだ、適切なアドバイスであると自負しています。

 その他、サラリーマン向きの投資法や定年後に最適なポートフォリオ、世界経済の先行きを読むために最適な指標や、『会社四季報』の活用法など、明日からすぐにでも使える実用的な「考え方」を紹介しています。

 あなたの資産を守り、そして投資で儲けるための一助となれば幸いです。

「長期資産運用」をすれば儲かる
―そんな誤った常識は、一刻も早く捨てたほうがいい―


お金の神様 資産を守る、投資で儲ける!』 本文: Q91「好きな相場格言は?」より抜粋

 私がよく引き合いに出す相場格言は三つ。「相場は相場に聞け」「休むも相場」「頭と尻尾はくれてやれ」。すべて私の投資判断に深く関係している格言です。

 いまだに「長期資産運用」をすすめる専門家は多い。しかし、それで本当に利益が出るのか。過去10~20年の日経平均の推移を見れば、答えは明らかでしょう。