いっそ、河野太郎を総理に
時代はこうして変わる
もうグダグダするのはやめにしよう!

河野氏は次の自民党総裁選への出馬を明言した

  当選5回の48歳。父親は河野洋平元自民党総裁。だが、単なる世襲の中堅議員ではない。長老議員を怒らせ、原発族議員に嫌われる「変わり者」。停滞する政治状況を打破するのはこの男かもしれない。

コロコロ変わらない男

「菅総理がいま、脱原発をしきりに口にしていますが、私に言わせれば全然、脱原発じゃない。たとえば、菅総理は6月に、ドイツのボンで開かれた国連気候変動会議に出席した。そこで何を言ったと思いますか。途上国に原発を売って削減できたCO2を、京都議定書に定めた日本のCO2削減分にカウントしてほしいと言っているんです。

 国内向けには脱原発を言うけれど、海外には原発を増やしますと宣言しているようなもの。福島第一原発の事故で世界中に迷惑をかけているということをまったく理解していない」

 菅直人総理の「エセ脱原発」路線を、こう喝破するのは自民党の河野太郎衆院議員(48歳)である。

 原発事故の後、河野氏が以前から一貫して日本の原子力政策を批判し続けてきたことにあらためて注目が集まっている。

 日本では、採掘したウランを加工処理し、原発で使用した後、さらに再処理して原発で使用できるようにするという核燃料サイクルを柱に、原子力政策が進められてきた。ところが、実際には青森県六ヶ所村の再処理工場は事故多発で稼働すらできず、高レベル放射性廃棄物の処分場もないため、各原発にあるプールに使用済み核燃料棒を貯めておくことしかできない。原発を稼働させる以上、使用済み核燃料棒はどんどん貯まるばかりで、いずれプールが一杯になれば原発は動かせなくなる。だから、原発を止めて、再生可能エネルギーにいち早く移行すべきである---。

 これが河野氏の従来からの主張であり、論旨は極めてわかりやすい。しかし、これまで河野氏は、原発を推進してきた自民党内にあって「変わり者」という評価が常について回っていた。それは原発問題に限らず、おかしいと思うことは、党の方針に逆らっても、遠慮せずに発言してきたからに他ならない。

 たとえば、'09年9月に初めて総裁選に出馬した際は、森喜朗元首相らベテラン組を「腐ったリンゴ」と批判。麻生太郎首相(当時)が作ろうとした通称「アニメの殿堂」にも、党の「無駄遣い撲滅プロジェクトチーム」の一員として「こんなマンガ喫茶に税金を使うのは無駄」と現役総理にノーを突きつけている。

 最近では6月22日の衆院本会議において、国会の会期延長70日間を決める採決の際に、党の方針に逆らって賛成。この造反によって、7月5日に1年間の「党の役職停止」「国会及び政府の役職の辞任勧告」処分を受けたばかりだ。

 作家の江上剛氏は、そんな河野氏を「日本の総理に」と推す一人である。

「私は河野さんとはまったく面識がないし、自民党だからとか民主党だからという観点で次の総理を考えているわけではありません。そのうえで、河野さんの言っていることは非常に常識的だと思うのです。会期延長問題でも、当初、菅総理は6月22日の会期末で国会を閉めようとしていた。河野氏はそれに対して、被災地のことを考えれば、国会を延長して対応せざるを得ないと主張し、自民党執行部もそう言っていた。ところが、退陣を迫られた菅さんが一転して会期延長を言い出すと、自民党も『あれは延命のためだから反対』と主張を変えてしまった。こういうのは国民としてまったく理解できない。結局、一貫していたのは処分を受けた河野さんのほうです。最近の政治家は状況に応じて言うことがコロコロ変わるけれど、そういうことがないという点で、河野さんは信頼ができる」

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