米マクドナルドがわずか1,000ドルで33%の来客増を実現した手法
位置情報サービスの企業活用事例

 Google、ツイッター、Facebook、世界を一変させるウェブサービスの多くは、やはり米国から生まれます。

 同時に米国では、そうした新興サービスの企業活用も積極的に進められています。以前本連載でも取り上げた「ソーシャルメディアマネージャ」という職業が、多くの名だたる企業に導入されていることはその象徴でしょう(ツイッター対応力は職能に? オバマ、世界銀行、NASAも求めるソーシャルメディア関連職)。

 今もっともホットな分野である「位置情報」を利用した新しいサービスも、試験的な企業活用が進んでいます。今回はそんな最先端の取り組みをいくつか紹介したいと思います。

「foursquare」で実店舗へのトラフィック33%増加

 メディアサイトMashableが報じるところによれば、米マクドナルドは位置情報サービス「foursquare」を用いたプロモーションで、1日あたりの実店舗への来客を33%増加させたそうです。

「foursquare」はGPSと連動したサービスで、現在地に「チェックイン」することができるサービスです。チェックインを重ねるとバーチャルな「バッジ」や「Mayor(市長)」の称号が手に入るといった、ゲーム的な機能も備えています。

 また、チェックインをしたことはツイッター上の友人にも伝えることができます。例えば渋谷駅にチェックインすると、友人に「今渋谷駅にいる」という情報が伝わり、「あいつは今渋谷にいるのか、ちょっと飲みに誘ってみるか」といったコミュニケーションの発生も期待できます。

 マクドナルドが今回行ったのは、店舗へ「チェックイン」してくれたユーザーの中から、ランダムに100人を選び、5$もしくは10$の商品券をプレゼントする、というシンプルな企画です。

 キャンペーンの結果は成功といえるもので、多くのユーザーが店舗内で「チェックイン」を実行し、キャンペーン当日の実店舗への来客数は33%向上しました。来客数の増加にはfoursquare以外の要因も考えられますが、一定の寄与を果たしていることは確かでしょう。

 また、このキャンペーンは50以上のウェブサイトにニュース記事として報じられ、多くの人々の耳目を集めました。メディアによる記事化と来客数の向上を実現したこのキャンペーンには、わずか1,000ドルしかコストが掛かっていないというから驚きです。

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