民主党を離党し、菅直人の選挙区から出馬するという横粂勝仁衆院議員に「まずは議員辞職するのが筋」と質した
「政界のトリックスター」を直撃
「横粂勝仁衆院議員」HPより

 菅直人首相の去就が政局の焦点になる中、先に民主党を離党し無所属になった横粂勝仁衆院議員が、次の総選挙では菅の選挙区である東京18区から出馬すると表明した。

 横粂は2009年夏の総選挙で小泉進次郎議員(自民)と神奈川11区でガチンコ対決して敗北、その後、比例代表南関東ブロックで復活当選した。

 トラック運転手の父、パートタイマーの母という庶民的家庭に生まれ、東大法学部を卒業後、司法試験に合格。弁護士として活動した後、小泉ジュニアに挑戦した。経歴からすると「努力の人」というイメージである。今回は出身の神奈川11区を離れて、次は菅と真っ向勝負するという。なかなか度胸もあるようだ。

 菅を首相の座から降ろすために、岡田克也幹事長や玄葉光一郎政調会長兼国家戦略相、安住淳国対委員長らは「刺し違える覚悟」もちらつかせていたが、いまだ、だれ1人として閣僚や党役員を辞任していない。海江田万里経済産業相も国会で「いずれ責任をとる」と答弁したが、まだ辞めていない。

 菅を筆頭に「辞める、辞める」と言いながら、辞めない政治家が相次ぐ中、民主党に離党届を出した後、内閣不信任案に賛成して除籍処分された横粂が今回、菅に挑戦するのは、それなりに評価していいだろう。

 いまの政治に国民がうんざりしているのは、政治家の言葉や行動があまりに「その場しのぎ」で期待を裏切り続けているからだ。そういう政治家に比べれば「暴走する信なき政治を止めたい」という1点で「民主党を離れて菅に挑戦する」という横粂の一連の行動は分かりやすい。

 ただ、疑問もある。