原発政策を決める「国民投票」の実現を
「なでしこジャパン」のようにチームプレイ、そして諦めない執念で「電力・原発の政官財癒着」を断ち切れ

なでしこジャパンの快挙には日本中が元気をもらった〔PHOTO〕gettyimages

 撫子の花言葉は情熱・大胆・勇敢。なでしこジャパンの快挙には日本中が元気をもらった。なでしこの得点シーンは、何度くり返し見ても感動だ。

 『奇跡が起きた』と言われた。アメリカチームのワンバック選手が語った言葉が印象的だった。『日本チームは今までと何かが違った。』神わざと思えるようなキャプテン澤穂希のボレーシュート、ゴールキーパー海堀あゆみの足ブロック。確かに、なでしこの執念、諦めない気迫が『奇跡』に見えたのかもしれない。

 「諦めない執念」の菅総理も、孤高の奇跡を追い求めてくるのだろうな。でも、それは不可能。なぜなら、菅政権にはチームプレーがないからだ。ボールを離さないワンマンプレーの菅キャプテンに対し、仲間うちで罵りながらボールの奪い合いをやっている。撫子の華麗なパス回しは全くなし。天と地の差がある。

縦割り行政が生んだセシウム牛肉問題

 一方、セシウム牛肉の連鎖が止まらない、黒毛和牛の肥育農家は、肉にサシを入れるため、稲ワラを飼料として与える。牧草については早い段階で規制されたのに、なぜ稲ワラが見過ごされたのか。「想定外」という言い訳は通用しない。

 対策が遅いのは、相変わらずのタテ割り行政。稲ワラや牛は農水省所轄だが、肉は厚生労働省、放射線モニタリングは文部科学省、その他に消費者庁があるといった具合だ。規制当局の官僚が現場を知らない、連携が不充分という、いつものパターンである。

 SPEED1の予測と3月15日の降雨量を重ねればホットスポットはたちどころに分かるはずだ。当時、屋外にあった稲ワラに放射性物質が付着するであろうことは、容易に想像がつく。

 ここでも菅民主党政権の非常時対応の歪みが露骨にでている。民主党は県連がまとめて地域の陳情を吸い上げる仕組みを作った。これがあちこちでトラブルを起こしている。民主党には福島選出の議員が何人もいるだろう。400人を超える国会議員がいて、チェックは働かなかったのか。でくの坊集団と言われても弁解できない。

 内閣支持率は時事通信の12.5%を筆頭に、軒並み10%台に落ちこんでいる。菅総理の言う「生存支持率」ギリギリまできているのだろう。一発逆転のバクチとして「脱原発依存」宣言が出てきた。覚悟も戦略もない相変わらずの出たとこ勝負である。路地裏のケンカならいざ知らず、国家戦略としては最低の打ち出し方であった。

 戦略的な脱原発のためには、まず真先に電力自由化宣言を行う必要がある。電力会社の地域独占や発電送電一貫体制の統制システムを打破し、小売りまでできる電力事業者の新規参入を大幅拡大する。

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