5年目を迎えた「1L for 10L」にみる理想のCSR活動のあり方
2メートル四方の大きなタペストリー

 みなさんの会社は「CSR(企業の社会的責任)活動」を行なっていますか? 植林や事業所付近の清掃活動などが代表的な例でしょうか。「CSR」はすでに広く浸透している概念で、ある程度の規模の会社なら、ほぼ100%コーポレートサイトにCSR活動のページを用意しているでしょう。

 いわゆる「CSR活動」が抱える課題の一つとして、その「継続性」があります。CSR予算は外部要因の影響を受けやすく、不況時などに支援を断ち切らざるを得ない、といった状況に陥りがちです。実際に、今回の震災の影響で、CSR活動の方向性を見直した企業も存在します。

 しかしながら、支援は継続的にやってこそ、支援の対象となる人々や地域との関係を構築していくことができるものです。今回紹介する、Volvicの「1L for 10L」プログラムは、継続的支援の重要性を感じさせる良い事例です。

マリ共和国の方々から逆に支援を受けてしまった日本

 「1L for 10L」はアフリカ西部に位置する貧困国、マリ共和国を支援するプログラムです。プログラムの期間中、Volvicの購入1Lにつき、売上の一部がマリ共和国での井戸建設およびメンテナンスに用いられ、安全で清潔な水がマリに10L生まれる、という内容になっています。

 5年目を迎えた長期的なプログラムですが、今年はマリの方々から逆に支援を受ける、というできごとが起こりました。震災に関する情報は遠くマリ共和国まで伝わっており、現地の方々が思いのこもったタペストリーや絵、寄付金を贈ってくれたのです。

 記事冒頭のタペストリーは2メートル四方の大変大きなものです。現地の子どもたちが絵を描き、5日掛かりで形にしたとのことです。その他にも、現地からの寄付、子どもたちによる絵手紙など、たくさんの支援が日本へ送られました。

 「1L for 10L」プログラムを率いるダノンウォーターズオブジャパン(株)の大塚さんのお話によると、現地ではセレモニーなども行われ、日本を支援する強い気持ちを感じたそうです。私も実物の絵手紙や寄付されたコインなどを拝見しましたが、筆舌しがたい強烈な印象を受けました。(現地から頂いた品々は、7月20日より品川駅近くのユニセフハウスで展示されるそうです。ご興味がある方はぜひ一度実物を御覧ください。)

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