賢者の知恵
2010年09月29日(水) 週刊現代

患者にはとても言えない「病院の真実」前編

医者・看護師・事務員が明かす

週刊現代
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紹介状とコネはありますか

 もし自分にがんが見つかったら、評判の良い病院に入院して、腕の立つ医師に治療や手術をしてもらいたい。誰しもがそう思う。だが、良い医者に診てもらうにはきっと、"コネ"が必要なのではないか―そんな不安を持つ人も多いだろう。現役の医師たちに話を聞くと、実際に、病院の世界ではいまだに"コネ"が力を発揮することもあるようだ。

「予定されていた手術があったのに、急に上司から『手術スケジュールの調整をしろ』と命じられ、慌てて決まっていた手術時間を早めたことはあります」

 そう語るのは、都内の総合病院の外科医だ。こういった場合、患者が執刀医の知人ということはまずなく、病院上層部の指示で日程変更されるケースがほとんどだという。ただ、他の患者の手術日程に割り込む代わりに、患者にはある条件が提示されている。

「特別入院室、いわゆるVIPルームに入ることが条件になっています。コネを使って何としてでもここで手術を受けたいという患者さんは、おカネ持ちが多いですから、そうしてでも入院してくる。国会議員や芸能人といった著名人の方も、院長クラスとのコネをなんとか作って病院へやってくるので、そういう方たちはやはり優先されますよね」(前出・外科医)

 現場の執刀医とのコネは有効ではないのだろうか。前出の総合病院の外科医がこう話す。

「もし、自分の身内が診てほしいと言ってきたら、空きがあれば入れてあげますね。ありとあらゆる工夫は試みますが、手術スケジュールを変更できるような権限は自分にはないですし、結局は所属している診療科のチームや院長を含めて判断しなくてはならないので、『できる範囲で』ということになるでしょう」

 要は、病院上層部に知り合いがいない限り、なかなかコネで人を押しのけてまで入院することは難しいようだ。

 また、大きな総合病院(厚労省から指定を受けている特定機能病院)を受診する際、「紹介状」を持参していったほうがよいとされるが、その意味をきちんと理解している人はどれだけいるだろうか。

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