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4月の国内生産
大ピンチ!! 震災の影響でトヨタ首位陥落
スズキがトップ、ホンダ最下位!!

 トヨタが首位陥落! とても信じられない話だが、トヨタの4月の国内生産台数が5万3823台と、スズキに4575台の差をつけられ、2位となった。記録が残る'76年以降、過去最低だった今年3月の約12万9000台をさらに下回って下げ幅も68%減と過去最大を記録。

 過去最大の減産規模となったのは、東日本大震災に伴なう生産工場の稼働率低下と部品供給網の分断によるもの。系列を含む国内17カ所の組み立て工場のうち、堤工場など3工場が再開していたが、4月18日にはセントラル自動車のほか、グループの関東自動車工業の岩手工場など、残りの14工場が一斉に操業を開始。とはいっても4月の稼働率は震災前の5割だった。3月14日から5月末までの減産台数は55万台におよぶ。

 生産台数の激減は納期が伸びるという結果を招いた。実際、都内のトヨタ店、トヨタカローラ店の営業マンに聞いたが、「4月は購入していただいても納期を伝えることができないという状態でした。5月末現在でも概ね3カ月~1年を見ていただいています」

 いっぽう、トヨタを抜き、4月の国内生産台数トップになったスズキだって喜んではいられない。下げ幅、台数は過去最大だ。スズキの生産工場は、3月30日から一時的に操業を再開。4月4日から国内全工場(湖西、相良、磐田)を5割の稼働率で再開した。トヨタに比べ生産工場を稼働再開が早かったことが2位につながったのだが、前年の約7割の水準にとどまっている。

なんとホンダは最下位に!!

 生産台数の落ち込み幅が81・0%減と最も大きかったのはホンダ。統計発表を始めた'97年以降で最低となる1万4168台で、8メーカーのなかで初めて最下位となった。

 4月11日から狭山工場と鈴鹿製作所で生産を再開したものの、2工場での稼働率は5割程度にとどまった。また電力不足の影響で新型車の生産を埼玉製作所から鈴鹿製作所に移したため、移管の準備により生産ライン1本を4月いっぱい止めたのが痛かった。

トヨタのカンバン方式が仇となったのがルネサスの自動車用マイコン。8月下旬には出荷される予定

 そのほか、台数、下げ幅が全期間を通じて過去最低となったのはスバルとダイハツ。スバルは4月6日から群馬工場での登録車の生産を再開したものの、輪番停電の影響もあり、稼働率は50%程度にとどまっている。

 ダイハツは対前年比62・8減の2万578台。震災後全工場で生産を停止した後、3月中に大分中津工場を一部再開。4月18日には、本社工場と京都工場の稼働を再開し、ダイハツの全生産工場で生産を再開したものの、在庫部品と部品供給をみながらの生産のため、稼働率は50%。

 そのほか下げ幅が4月としては過去最低となったのはマツダ(49・7%減、3万5313台)と日産(48・7%減、4万4193台)だ。日産は3月21日から6工場を一部操業再開し、4月18日から全7工場を再開(いわき工場は5月18日フル生産開始)していたものの、稼働率は50%にとどまった。マツダは3月22日から生産を一部再開、4月4日に防府工場と本社工場を再開し、4月13日から稼働率は50%。

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