グラスワインを口にしたとたん涙が止まらなくなった
私が体験した「震災ソウウツ」

東日本大震災発生から4ヵ月

(原元 美紀)

東日本大震災から4ヵ月が経ちました。 被災地に雪の降り積もったあの春先から、灼熱の太陽に照らされる夏へと季節は確実に移り変わりました。

 東日本大震災から4ヵ月が経ちました。

 被災地に雪の降り積もったあの春先から、灼熱の太陽に照らされる夏へと季節は確実に移り変わりました。

 みなさんはどのような気持ちで毎日を過ごしていらっしゃいましたか。

 私はいわゆる「震災ウツ」、いえ「震災ソウウツ」というものを味わっていました。

 報道に携る者がこんなことを口にするのはおかしいと思いますか?

「テレビが来た!」

 この4ヵ月、私は出演している番組「スーパーモーニング」や「モーニングバード!」(テレビ朝日系~)での震災取材に明け暮れていました。

 震災直後は、主に都内の震災の影響に関する取材でした。

 食料やガソリンなどの物資が滞り、さらに前日夜に不意に発表された計画停電による混乱。

 この頃は、地震大国の日本の首都がいかに災害に脆いか愕然とし、細かな情報を拾い上げようとしながらも、全国ネットで都内の停電事情を取り上げることに、「家や家族を失くした被災地の人が見たらどう思うのか?」と、誰のための、何のための報道なのか葛藤の日々でもありました。

 一週間ほどして震災被害の全体像が見え始めた頃、先発隊と交代する形でいよいよ被災地に入りました。

 初めて入った被災地は茨城県のひたちなか市。

 最初の感想は、「ああ、本当にテレビで見た映像と同じ光景だ」というものでした。

連載記事のバックナンバー

新着記事

記事ランキング

おすすめ記事