死闘セ・パ6球団「優勝のカギとアキレス腱」
歴史的大混戦を抜け出すのは、どのチームだ?
番記者たちが報じないマル秘エピソード&舞台ウラを全部書く!
3ゲーム差内でひしめき合う、セ上位3球団の指揮官たち。左から落合博満、原辰徳、真弓明信 〔PHOTO〕川柳まさ裕(以下同)

 こんなに野球ファンが9月を楽しめているのは、いつ以来か。残り20試合ソコソコなのに両リーグともCS出場球団すら確定しない異常事態。史上稀に見るバトルロイヤル、ウラのウラまで楽しもう!

独裁者のズレまくったエール

 混セを演出したのが、V4を狙う原ジャイアンツの失速であることは疑いようがない。大読売にいったい何が起こっているのか。球団関係者が嘆く。

「A級戦犯は間違いなく、原辰徳監督です。完全な独裁になってしまっている。明らかにおかしな投手交代でも、誰も文句を言えないんです。斎藤雅樹投手コーチは『セイロク(斎藤コーチのニックネーム)、もう代えるぞ』と言われれば『はい、分かりました』とヘコヘコ。ポンポンとピッチャーを代えるから中継ぎ陣は疲弊しきっています。

 久保裕也なんて66試合も投げさせられて、ヘロヘロですよ。尾花(高夫・前巨人投手コーチ。今季から横浜ベイスターズ監督)さんという"ストッパー"役がいなくなり、投手起用については門外漢の若大将がやりたい放題。

 監督肝いりの「山口鉄也・先発転向プラン」は見事に失敗しましたが、斎藤、香田勲男の両投手コーチは最初から『山口は球種も少ないし、向いてない』と思っていた。なのに何も言えずじまいだったんです。もし山口がセットアッパーのままだったなら、調子を崩すこともなかったはず。ここまで深刻な『投壊』にはならなかったでしょう」

 巨人OBも同意見だ。

「エースの器ではない内海哲也をローテの軸に据え続けたのも原のミス。結局、負けが込んで外しましたけどね。それでいて自分好みじゃないピッチャーはすぐに交代させるから、育たない。シーズン終盤に来て、先発が粘れないのはその弊害ですよ。

 それでもWBCも制した世界一の監督だから、誰も文句が言えない。でもね、世界一の投手陣を整備したのは全日本の投手コーチだった山田久志ですよ。原も周囲もそこを勘違いしている」