菅総理をたぶらかした
「ミスター面従腹背」
細野原発担当大臣

「私はすべてをかける」
「力の限りを尽くす」

 6月27日に行われた菅首相の時期外れ内閣改造で、首相補佐官から一躍レベルアップした細野豪志原発事故担当相(39歳)は、初の大臣会見でそう力んだ。

 細野氏と言えば、元タレントの山本モナとの親密交際・・・・・・ではなく、最近は菅政権の原発問題スポークスマンとしておなじみだ。

「事故対応はオレがやる、という意気込みが相当に強く、後から入った馬淵澄夫前首相補佐官と水面下で縄張り争いをしていましたが、今回、追い出しに成功した格好です」(官邸関係者)

 大臣に昇格し、思わず高揚し過ぎたのか、「海江田万里経産相との住み分けは」と聞かれたのに、「玄葉(光一郎・国家戦略)大臣が」「玄葉大臣が」と何度も言い違えたのは、ご愛嬌だ。

 ただこの細野氏、確かにやる気は十分だが、自らを大抜擢した菅首相への忠誠心が厚いのかと言えば、実はまったくそうではない。

「震災直前の今年2月ごろは、細野氏もすっかり『菅は終わり』ムードで、『菅さんも、昔の輝きをすっかり失っちゃったね』と、見放していた。その後、原発事故が発生して、彼のもとには菅首相から頻繁に電話が入るようになりましたが、たいてい冷めた顔で『あうあう言ってるだけで、何を言ってるのか分からない』と吐き捨てていましたよ」(全国紙政治部記者)

 しかし、〝面従腹背〟こそが細野氏の政界遊泳術。同氏は本来、小沢一郎元民主党代表のシンパで、オフレコでは「小沢氏に首相をやらせてみたい」などと言っていた。ところが菅政権ができると瞬時に態度を翻し、小沢グループからは、「コウモリ野郎」などと、コキ下ろされた経緯がある。

「飲み会で、モナや他の女性との〝詳細〟を自慢げに開陳したり、お調子者で、信用できないところもある。今は菅首相をたぶらかしていますが、政権が潰れたら、すぐに仙谷由人官房副長官あたりに寝返るのでは」(民主党中堅代議士)

 原発事故への対応には日本の命運がかかっている。細野氏の覚悟は〝ホンモノ〟なのか、ともあれお手並みを拝見したい。

「週間現代」 2011年7月16・23日号より