女性自衛官、がんばる! これほどまでに、女性のチカラ!

2011年07月11日(月)
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1.桜がほころぶ松島基地。展示されていた航空機の尾翼には津波で水没した時の泥水の跡が残る。
2.海上のお風呂に入るため、輸送艇LCAC(エルキャック)の前に並ぶ被災者。石巻市の避難所からバスで鮎川港まで来て、この船に乗り、「くにさき」まで向かう。
3.輸送機C-130Hが運んできたのは山崎製パンから届いた大量のパン。
4.入浴前に洗濯物を預けると、入っている間に洗い上がる便利なサービス。この机の並びには「どうぞご自由にお持ち帰りください」の札があり、水や食料が並ぶ。

 石巻市の石ノ森萬画館の対岸に設置されたお風呂でのことだ。

「被災者の方は明るく笑って話されるんです。どこの家が流されたとか、誰々が死んじゃったとか。思わず一緒に笑ってしまってハッとして、とても後悔しました。今は表情一つにも気をつけています」

 4月19日からは岩手県大槌町、釜石市、陸前高田市などの避難所で、女性自衛官による〝お話伺い隊〟の活動が始まった。

 陸上自衛隊第9師団に所属する、看護師やカウンセラーの資格をもった隊員が被災者の話を聞き、少しでも元気になってもらおうと、今も続いている。

被災者支援を後方で支える

パン、おむつ、生理用品・・・
無事、被災地に届きますように
輸送機パイロットとして救援物資を運ぶ
樋口美登里さん(航空自衛隊・36歳・3佐)
第1輸送航空隊・第401飛行隊(愛知県小牧市)に所属。輸送機C-130Hを操縦するパイロットだ。子供の頃からPKO(国連平和維持活動)に参加したくて防衛大学校へ。2002年東ティモール国際平和協力隊に女性パイロットとして初めて派遣され、夢を叶える。2006年イラク復興支援派遣に参加。夫も自衛官で、6歳と2歳の母親。

 被災者と直接話すという支援もあれば、それを後方で支える隊員もいる。

 輸送機C‐130Hのパイロット、樋口美登里さんは、震災2日目には被災地に向けて飛び立った。救援物資を届けるためだ。「今まで運んだものは生活用品が中心です。水、おむつ、生理用品、歯ブラシ、パン、スリッパ、消毒液など。メニコンのコンタクトレンズも」震災後しばらくは物資が届かないという声も聞いた。「心が痛みますが、私は任務を遂行するだけです。

 現地のニーズに合う物資が確実に届くように願っています」飛行場に到着した物資は指定された避難所に届けられるという。「福島第一原発の作業に向かう隊員を運んだこともありました」救援活動に必要なすべてを運び続ける。

 樋口さんが降り立つ松島基地は、津波に襲われ、航空機の多くが水没する被害が出た。航空管制官の松浦琴美さんは「地震から約1時間後、津波が渦を巻くようにすごい勢いで襲ってきて怖かったですよ。みんなで屋上に逃げました。一夜明けて建物から出ると膝まで水に浸かる状態。水が完全に引いたのは13日です」と言う。基地内は流木、泥土、がれきで埋もれていた。

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