山崎元「ニュースの深層」
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どちらも「雇用」は期待できない菅氏、小沢氏の「政権構想」

正社員の固定化が結局は雇用を減らすのだが・・・

2010年09月08日(水) 山崎 元
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 民主党の代表選挙が始まり、連日大量のニュースが流れている。

 根本的に「反小沢」と思われる大手新聞は、民主党の代表選挙であるにもかかわらず一般人を相手に頻繁な世論調査を行い、「首相にふさわしい人」としては菅氏が小沢氏を圧倒的にリードしているとするといった、小沢氏に厳しい情報を流している。

 一方、一部のネット関係のメディアでは、熱狂的な小沢氏支持者が集中的に支持を表明している調査やカキコミがある。選挙情勢は今一つ分かりにくい。

 ただ、菅氏への支持には、「頻繁に首相を代えるのは良くない」という判断がかなり混じっているものと思われる。菅氏と小沢氏の、政策と人物に関する国民一般の評価が、大新聞の調査のような一方的な結果なのかどうかについては、少なからぬ疑問を感じる。

 とはいえ、菅氏が首相に就任した瞬間の高支持率は、相当部分が、菅氏の「小沢斬り」への喝采を含んだものだった。小沢氏への不人気も相当なものではある。

 もっとも、もともと民主党の代表を決める選挙であり、一般国民の支持の多寡は本来的に大きな問題ではない。民主党の党員・支持者が良しと思う政策と人物を選べばいいし、9月14日になれば結果は分かる。

 両候補は、今回の選挙戦の主張の上では、経済を重視しているようだ。

 特に菅氏は、「一に『雇用』、二に『雇用』、三にも『雇用』で取り組みます」(『日本経済新聞』9月2日朝刊。民主代表選「政権構想全文」から)と雇用を重視する立場を鮮明にしている。

 しかし、菅氏が雇用を拡大するために何をしようとしているのかは、今一つ明らかではない。

 政権構想から見出しを拾うと、冒頭の「『雇用創造』と『不安解消』で元気な日本復活を目指す」で雇用の重要性を訴えた後は、【熟議の民主主義で難局を打開する~「政局」より「政策」で臨む】、「■クリーンでオープンな民主党の原点へ」、「1、適材適所による全員参加で『挙党態勢』の民主党へ」、「2、足腰の強い地方組織に向けた支援」、3「クリーンな政治に向けた改革」、とおそらくは小沢氏の幹事長時代の党運営への批判を意識した項目をさんざん並べた後に、「■『雇用創造』と『不安解消』を最優先に政策実現を本格稼働」という見出しがやっと登場する構成だ。

 首相就任後3ヵ月とはいえ、最優先と思うテーマに対してこれまでどうして「本格稼働」していなかったのかは不明だが、「総理大臣が主導し、最優先で取り組みます」と言う割りに、今後の施策は具体性を欠く。

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