新聞社ごとにグループの票読みが違う民主党代表選の行方
スキャンダル合戦の果てに厭戦ムードも

 ガチンコ勝負となりそうな民主党代表選(9月1日告示、14日投開票)で、首相(代表)"菅直人と、前幹事長"小沢一郎のどちらが勝つか―。政治に対する関心はこの一点に絞られている。

 フジテレビ系「とくダネ!」(27日朝放送)でMC(メインキャスター)の小倉智昭さんから、TBS系「ニュースキャスター」(28日夜放送)で安住紳一郎さんから、同じ質問を受けた。

 私の答えは「分かりません」。今の時点では、そう答えざるを得ない。しかし、自分なりの見立てはもちろん持っている。

新聞で違うグループの人数

 情勢を読み切れないのは、民主党の各グループのメンバーが特定できないからだ。

 新聞・テレビなどで報じられている勢力図を朝日、毎日、読売、日経の各新聞に限って見比べると、小沢グループは150人(朝日、毎日、読売)と130人(日経)に分かれ、前首相・鳩山由紀夫グループも60人(朝日、読売)と50人(毎日、日経)がある。

 菅グループは40人(毎日)、50人(朝日、日経)、60人(読売)。国土交通相・前原誠司グループは30人(日経)、40人(朝日、毎日)、60人(読売)、財務相・野田佳彦グループが30人(朝日、毎日、日経)、40人(読売)―とバラバラだ。

 いずれも「約」という表記が付けられている。このように各新聞によって異なるのは、各グループがメンバーを公表しておらず、かつ、1人の議員が複数のグループに所属しているからだ。

 自民党の派閥では、名簿が存在し、毎週定例の会合を開き、掛け持ちする議員もいなかった。派閥はポストを配分し、カネも渡した。民主党の場合、グループによって多少の違いはあるが「ポストとカネ」の面では弱体で、したがってグループの結束力も弱い。

 党員・サポーター票となると、さらに読みづらい。党員・サポーターは一般国民だから世論調査により近い結果になりそうだが、必ずしもそうではない。党員・サポーターを集めたのは主に国会議員。

 このため、議員の支持者が多い可能性が高く、「国会議員は自分の2ポイントと各小選挙区に割り振られた1ポイントの計3ポイントを持っているに等しい」(民主党関係者)という指摘もある。

 党員・サポーター数は全体で34万人余りでも、各小選挙区別に見ると、282人(沖縄2区)から2937人(岩手3区)と開きがある。多くても少なくても1ポイントだ。もちろん、人口、有権者数は関係ない。となると、世論調査結果が反映されると見るのは早計ではないか。

 来年4月に統一地方選を控えた地方議員(100ポイント)の方が世論に敏感かもしれない。また、得票数に応じてドント方式で配分されるので、世論調査に近い結果となる可能性が高い。

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