菅と仙谷「小沢は死んだ」 憎悪と恐怖でぶち切れた暗闘・陰謀・保身・流血 9・14民主代表選のウラ

2010年08月30日(月) 週刊現代
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 仙谷氏の本願は、民主党から「小沢なるもの」を根絶やしにすること。仙谷氏は以前から周囲にこう語っていた。

「今の時代に、いわゆる小沢流の選挙、旧自民党的なバラマキ型選挙は通用しない。そんなものを続ければ民主党は破綻する」

 そこで、小沢一派の天敵・仙谷氏が小沢潰しとして画策しているのが、「検察に小沢氏を売り飛ばすこと」だという。

「小沢氏の疑惑を審査している東京第五検察審査会が、強制起訴に繋がる『起訴議決』を出す公算が大きいという情報をしきりにリークしているのは、自らが弁護士で、法曹界に太いパイプを持つ仙谷氏です。担当の弁護士や審査員が交代した検審が、次の決議を出すのは10月以降。

 『起訴議決が出る可能性が高い小沢が、代表選になんて出られるわけがない』という世論を醸成し、小沢氏を担ごうとする議員と検審メンバーの双方に圧力をかけている」
(全国紙司法担当記者)

 自らの側近から、「あれほど頭がいい政治家は見たことがない」とまで絶賛される軍師・仙谷氏。対小沢牽制工作は他にもある。

 8月10日、菅首相は日韓併合100周年に当たり、談話を発表。韓国に対して「痛切な反省と心からのお詫び」を表明した。

 この談話には、「韓国への補償を『解決済み』としてきたこれまでの日本政府の見解を、覆す暴挙」などという批判の声も上がったが、それとは別に、この談話には菅首相と、そして仙谷氏のある意図が秘められているという。

 外務省幹部がこう話す。

「談話は韓国に対してのみのもので、北朝鮮にはまったく触れていません。本来、日韓併合は"朝鮮半島"の問題であって、韓国だけに絞るのはおかしい。この問題は、首相にも官房長官にも何度も指摘したが、聞き入れられませんでした。これは、鳩山内閣時に北朝鮮との交渉を独自のルートで進めてきた、小沢さんへの当てつけです。

 『北朝鮮との交渉は、どうぞお好きにやってください。でも政府は一切、それに関知しません。北朝鮮との交渉で問題が生じたら、小沢さんの責任ですよ』という通告です」

 とにかく、「小沢色」「小沢なるもの」は排除。仙谷氏のこの方針は、徹底しているのだ。小沢グループからは、「菅首相が政権を維持したければ、大幅な人事刷新、すなわち仙谷氏の更迭をせよ」という声が広がりつつある。

 しかし、仙谷氏は記者団にこう言い放ち、逆に小沢グループを挑発した。

「代表選には、小沢さんご自身が出馬されればいいんじゃないですか。それが一番、争点がはっきりする」

 今度の代表選は、小沢か、そうでない者かを選ぶ戦い。官房長官の「宣戦布告」により、民主党内を二分する抗争は、ますます激化の一途を辿ってゆくのだ。

そして最後に勝つのは・・・

「小沢さんが票をまとめ切れなければ、6月の両院総会と同じ結果だ(菅首相が勝つ)」(枝野幸男幹事長)

 体制維持に向け、強気な姿勢を崩さない、菅政権の幹部たち。一方、

「小沢氏が出れば絶対に勝つ。他の候補になっても、決選投票で菅を倒す」

 と息巻く、小沢グループを中心とした「反菅」勢力。いったいどちらが勝者となるのか、予断を許さない。

 ただ前項で述べたように、今回の代表選で敗れれば、政治生命の終焉に繋がる小沢氏は、「三段構え」で最後の戦いに臨みつつある。

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