福島の「放射能汚染」を調べ続ける 科学者・木村真三氏が本誌に登場 「この驚くべき調査結果を見よ!」国は民を見捨てるのか

2011年07月04日(月) 週刊現代

週刊現代経済の死角

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「ある朝、突然はられていた」モニタリングが行われた印

 チェルノブイリのように20年以上経ってから事故の影響が表れてくるような事態を起こさないためには、今きちんと対応していかなければならない。今なら食い止めることが出来るんじゃないか。その思いが今の僕の仕事のモチベーションになっているんです」

 木村氏は、その活動がNHK教育テレビのETV特集『ネットワークでつくる放射能汚染地図~福島原発事故から2か月~』(5月15日放送)で取り上げられ、急速にクローズアップされるようになった。同番組は放送から間もなく、2度も再放送され、3週間後には『続報 放射能汚染地図』も放送された。

 放送では、木村氏が放射線測定の権威・岡野眞治博士(84歳)とともに、岡野氏が開発した放射線測定装置を積み込んだ車両で福島県内を走行しながら、放射線量を測定していく様子が紹介された。この調査の中で、浪江町赤宇木地区というホットスポットも発見した。当時、文部科学省は赤宇木地区の放射線量が高いことを把握しながらも、地名を公表してはいなかった。そのため、近隣からこの地区に避難してきている人さえいた。木村氏らの調査で、はじめて汚染レベルの高さが明らかになった。

 さらに『続報』では、福島第一原発の敷地外で木村氏が採取した土壌からプルトニウムが発見されたことも報じられた。すべて、足を使った調査によって発見された成果だった。

 志田名集会所での説明会の翌日。荻地区の牧草地に木村氏の姿があった。

 牧草地前の用水路の、コンクリート製の蓋に、赤いテープで×印が付けられている。文科省がモニタリングカーで定期的に測定に訪れるポイントである印だ。

 文科省が公表するデータを見ると、6月22日時点で、このポイントの線量は毎時2・6マイクロシーベルト。この日、木村氏が牧草地の中央地点で測ってみると毎時およそ3マイクロシーベルトを計測した。さらに別の牧草地で、牧草をまとめたロールの表面線量を測ると、毎時19・99マイクロシーベルトまで測定できる線量計が振り切れてしまった。

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