「ノーテル」特許をめぐり激突
日本人が知らないアップルとグーグルの「知材戦争」

業績不振から2009年1月に破綻したカナダのノーテル・ネットワークス〔PHOTO〕gettyimages

 日本ではほとんど報道されていないが、6月27日からカナダの破産裁判所でノーテル(Nortel Networks)のパテント競売が始まった。その総数は約6000件と、質量ともに稀に見る大規模なライセンス競売だ。グーグルは競売開始前に9億ドル(720億円)での応札を表明し、それを契機にカナダや欧州、米国のハイテク企業が同パテントを狙って次々と動き出した。現在進行中の競売はアップルが積極的な応札をおこなって、グーグルの前に立ちはだかっている。白熱する知財戦争に勝利するのはグーグルか。それともアップルか。関係者の目は、いまカナダに釘付けとなっている。

破綻したノーテルの特許は6,000件

 カナダのノーテル・ネットワークスはアルカテル・ルーセント(Alcatel-Lucent)やノキア・シーメンス(Nokia Siemens Networks)などと並ぶ大手総合通信機器メーカーだったが、業績不振から2009年1月に破綻した。以来、カナダの破産裁判所が清算のため同社の資産を次々と競売にかけている。

 今回競売にかけられるのは、米国パテント2,600件を含む約6,000件の特許(含む申請中)。その分野は一般科学、無線工学、インターネット検索、オンライン・ソーシャル・ネットワークなど多岐にわたる。特に注目を集めているのは、第4世代モバイル・ブロードバンド(LTE)やソーシャル・ネットワーク、音声通話関連の特許で、これらはモバイル分野で事業を展開するグーグルやアップル、マイクロソフトなどの知財戦略に大きな影響を与えると予想されている。

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