堀江貴文インタビュー vol.3「堀江さんと孫さんとはどこが違うんですか?」
田原 総一朗

堀江 パクるにしても、検察庁の事件をクリエイトするのが上手い人にしか、立件することはできないですよ。やっぱりああいう経済事件ってのはね。

 だからいろいろなやり方を考えるんですよ。だって彼らは身内すらやっちゃうわけじゃないですか。

田原 そうだ、検察のウラガネを告発しようとした三井(環)さんを、テレビインタビューの直前に逮捕したんだから。

堀江 なんでもやっちゃう。なんでもやれちゃうっていう全能性を持っていますね。自分たちをオールマイティーだと思っている。

「リクルート事件は完全な冤罪だ」

田原 堀江さんは逮捕されたときに、何をどう感じました?

堀江 「ああ、終末はこういう感じで来るんだ」と思いましたね。

田原 強くて負けない人間は、こうして終末を迎えるのかと?

堀江 例えば、絶対に会社が赤字にならないように、絶対におカネが会社に残るように、儲かるような仕組みを作っていたわけです。あのとき、ライブドアはみんなから「粉飾決算をしている」と言われていたじゃないですか。会社にあるはずの現金さえないんじゃないかと多くの人から思われていた。だから事件になると株がわーっと売られたわけです。

 だけど、僕はカネがあることを知っているから、会社がどうなるかについては、全然動じていなかったんです。そういうところはすごい盤石だった。多分そこはリクルートの江副さんも一緒なんです。いや、まあ江副さんはそうでもないかな。江副さんの会社は結構、借金を返すのが大変だったのかな。

田原 でもリクルートっていうのはいい会社ですよ。

堀江 もちろんいい会社です。ただ、ちょっと借金をしすぎていた。それでも1兆円の借金を10年かけて返したわけですから、どんだけ収益力があるんだっていう会社ですよ。

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田原 総一朗
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田原 リクルート事件は完全な冤罪だけどね。 

堀江 あれはほんとうにヒドイです。

田原 とにかく、藤波(孝生)さんや真藤(恒)さんは完全に冤罪ですよ。

堀江 なんですけど、あれは隠蔽工作がまずかったですよね。あれはうまいことしてやられました。楢崎さんでしたっけ?

田原 社民連の楢崎弥之助ね。リクルート問題を調査していた彼の部屋に、同社の社員が現金500万円を持ったきたのを、日本テレビが隠し撮りをしたんですね。

 その翌日、楢崎が「リクルート側が現金500万円を持って昨日来た。リクルート問題を調査している私への賄賂であり、贈賄申し込みで告訴する」と記者会見をした。

 あれで世の中は大騒ぎになるんです。

堀江 あんな手に引っかかったのはお粗末だと言わざるを得ません。でもあれは江副さんのせいではなく、現場のやつらが焦りすぎました。

田原 松原(弘)だよね。

堀江 社長室長だった人ですよね。ちょっと焦りすぎたよねっていう話ですけど、あれがなかったら検察も江副さんを捕まえられなかったかもしれないですよ。だから検察はメディアを使ってあそこまでするわけです。

検察が読み違えた4億円の行方

田原 堀江さんの場合はね、楢崎弥之助じゃないけれど、どこに隙があったの。

堀江 隙があったというのは、やっぱりあれですよね、ぼくの部下の人たちがちょっとおカネを・・・。スネに傷のあった人たちを検察が上手く捕まえたというか。

田原 彼らのスネに傷があるということを、検察は知っていたわけですか。