個人投資家のための"通貨の超整理術"=分り易い4分類
わが国の個人の為替投資の間では、オーストラリアドルに対する関心が非常に高い〔PHOTO〕gettyimages

 最近、海外の為替ディーラーの間でも、わが国の個人投資家の動向を注目する人が増えている。その背景には、時に、いわゆる"ミセス・ワタナベ"が為替市場を動かすほどの勢いがあるからだ。わが国の個人投資家の間では通貨に対する関心が高いのだが、世界中には多くの通貨があり、整理してみていないと、通貨の動きがよく分らなくなってしまう。そこで、通貨の超整理術=四グループの分類を紹介する。

個人投資家の間で注目高い"資源国通貨"と"新興国通貨"

 4分類の一つ目は、"資源国通貨"だ。"資源国通貨"とは、鉱物や穀物などを産出する国の通貨を指す。主な"資源国通貨"は、オーストラリアドルとカナダドルを頭に入れて置けばよいだろう。"資源国通貨"の主な特徴は、穀物などの商品市況が上昇してくると、当該通貨も上昇する可能性が高いことだ。

 わが国の個人の為替投資の間では、オーストラリアドルに対する関心が非常に高い。元々、オーストラリアは経済が堅調な展開を示していることもあり、金利水準がわが国と比較して高い。高い金利を求める観点から見ても、魅力のある通貨だ。それに加えて、オーストラリアは鉱物資源や穀物が豊かであり、商品市況が上昇し始めるとオーストラリアドル自体も買われやすい通貨だ。

 そうした条件を考えると、個人投資家がオーストラリアドルに注目するのは合理的な投資スタンスといえるだろう。足元でも、オーストラリアドルが売られると、必ずといってよいほど、個人投資家からの買いが入っているようだ。新興国の需要拡大などによって、穀物などの商品市況が堅調な間は、オーストラリアドルの買いは、相応の勝率を稼ぎ出すことが出来るだろう。

 次は"新興国通貨"だ。これは、読んで字のごとく、新興国の通貨である。主な"新興国通貨"は、ブラジルレアルや南アフリカランドなどを頭に入れて置くとよい。これらの通貨は、一般的に金利水準が高いことが特徴である。最近、新興国の経済が堅調であることもあり、多くの投資資金が流入している。そのため、ブラジルレアルなどは、既にオーバーバリュー(過大評価)されているといわれている。

 本来、中国の人民元はこのカテゴリーの代表格になるべきなのだが、中国政府の厳格な為替管理があるため過小評価されており、当面、大きく為替レートが変動することは考えにくい。そのため、他の通貨とはやや異なる性質を持つ通貨という理解をした方が良い。特に、短期間で多額の利益を手にしたいという投資家には、魅力の乏しい通貨といえるだろう。

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