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新型マーチ価格99万円は高いか!? 安いか!?
タイで生産するマーチ、衝撃的な価格を考察!
ベストカー

 最後はスイフト。低価格でもマーチと同様にキーレススタートが付き、エアコンはフルオート。CDオーディオも備わる。その半面、アイドリングストップはない。以上の装備水準は互角だ。

 価格が安いぶんだけスイフトが割安に思えるが、スイフトはフルチェンジが迫るモデル末期車種。この点を加味すると魅力は同等。従って12Xのライバル比較も、12Sと同じく1勝1敗1引き分け。順に並べると、

(1)フィット、(2)マーチ12X&スイフト12XG、(3)ヴィッツという順序になる。

 結論である。マーチは99万9600円の最廉価グレードも、122万9550円の売れ筋グレードも、ライバルと比べるとちょうど中間地点に位置するクルマということになる。

国沢光宏の考察 評価が定まるまでは「待ち」か

 結論から書けばマーチは「高い」と思う。タイの日系企業のあいだじゃ有名な話なのだけれど、当初日産としちゃ90万円くらいの価格設定にすることを狙っていたらしい。ところがラインを立ち上げてみたら品質的に厳しく、加えて日本側からの強いリクエストもあって日本仕様は部品をグレードアップ(タイヤなんかタイ仕様とまったく違う)。

国沢氏がタイで撮ってきた写真。タイではひと足早く6月より販売を開始している

 さらに入念な完成検査をすることになったそうな。そのうえ、日本に上陸した後、再度PDI(納車前点検)するというのだから驚く。

 結果的に日本で生産するより高くなってしまったんだと思う。こらもう95万8650円で販売している現行マーチの12Sコレットのスペックと比べれば明々白々。

 なんせ現行マーチに搭載されるエンジンは、スムースに回る4気筒の90馬力。次期型は大幅にコストダウン可能な3気筒で79馬力ときた。

 しかも変速機は軽自動車と同じ低コストタイプ。おそらく日本で生産したなら、現行の12Sコレットより大幅に安く作れたことだろう。

インテリアの質感も国産と比べてまったく遜色ないが、UVカットガラスは付けてほしかった

 しかもタイ生産のマーチ、装備も超ショッパイ。決定的なのが窓ガラスだ。何と! フロントガラスすらUVカットじゃないのだ。それこそ女性はウデに何か巻いて走らないと日焼けする。夏場の屋外に居るのと同じですから。UVカットガラスを採用していないクルマ、今や軽自動車でも珍しいです。

 参考までに書いておくと、前述の現行12SコレットならフロントガラスはUVカット。さらにフロントドアに断熱のUVカットまでオゴってたりして。

 ということで買うなら122万9550円のアイドリングストップ付き12Xということになるが、119万7000円で買えるフィットのGより高いとなれば、「う~ん!」と悩む。