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 8月6日、Googleは数々のソーシャルネットワーキングサービス(SNS)上でアプリケーションを手がけるSlide社を買収しました。米国著名ウェブメディアのTech Crunch*の報道によると、買収額は約182億円。

 ソーシャルな分野においてはFacebookにスピード、スケール共に劣る立場であったGoogleも、先月の大手ソーシャルゲーム会社のZyngaへの100億円以上の投資に続き、Slideの買収でさらに勝負に出るようです。今回の記事では、Googleが買収を決めたSlideの魅力、そしてその創業者が歩んだストーリーについてお届けしたいと思います。

 Slideは2005年にサンフランシスコで生まれた非公開企業で、そのコンセプトは「オンライン上で人々を繋げること」。サービスは写真、動画共有サイトとしてスタートし、現在はソーシャルネットワーク上のエンターテインメントアプリ事業まで幅広くビジネスを手がけています。

Top Friendsのスクリーンショット

 Facebook上では最近ソフトバンクとも提携を結んだZynga社と競い合い、その主要サービスは200ヵ国以上で展開され、月間ユニークユーザーは2700万人以上に達しています。

 例えば、同社アプリのTop Friendsでは、Facebook上で自分が繋がっている友達の中で「特に仲の良い人々」をピックアップし、そのリストを自分のプロファイル画面に表示することが出来ます。

 提供するアプリケーションは一見シンプルに見えますが、リリースタイミングや細かい仕組み作り(トップフレンドの動向をリスト化、等々)に関してSlideは秀逸。また、同社はZyngaより2年先にアプリケーション提供を始めていることからSNS上のユーザー動向についてのノウハウも豊富な会社です。

 そのSlideを創業したMax Levchin氏はシリコンバレーで数々の偉業を残してきた生粋の起業家です。1998年、同氏は世界を変えるアイデアを形にするために投資家のPeter Thiel氏と手を組み、後にeBayによって1500億円で買収されることになるオンライン決済サービスのPayPalをスタート。

 現在はSlideのCEOを勤めると同時に、Yelpの会長も勤めています。当時26歳だったLevchin氏も現在は34歳ですが、同氏の信念は当初から全く変わっていません。「確かにPayPalでは大きな結果を残したと思う。でも逆にね、僕が次に始めるスタートアップはPayPal以上にならないと駄目なんだ。

 もしそれが出来なかったら、僕はPayPalを創った過程から何も学ばなかったことになってしまう」そう語ったLevchin氏から、Slideを創業した際の熱い想いが感じ取れます。

 また、PayPal以前に幾度となく失敗をし、どん底を経験した同氏はビジネスで勝つことに全てをぶつけています。「何度も失敗したけどこれだけは止められない。起業を止めたら、自分の存在意義はなくなると思う」、自身の言葉を体現するようにLevchin氏は1日15~18時間は仕事に費やします。

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